検査治具で検査のスピードをアップする

どんな工場でも検品というものが必ずあります。出荷する前に基準に適っているかどうか確認して、合格しないと出荷できません。衣類などであれば、多少糸が出ていても命に影響はありません。しかし、工業用品であれば事情は変わってくるのです。

例えば、車のリコールなどが時折ありますが、車の故障やトラブルは命の危険になります。それで、ネジ一つとっても基準に適っているかどうか非常に大事であると言えるのです。では、大量の部品やパーツをどのように効率よく確認できるのでしょうか。その時に使うのが検査治具になります。

検査治具は検査のために作られたもので、部品が基準に適っているかどうかをすぐに確認できるようになっているのです。例えば、ネジの長さを確認するのにスケールで一つずつ測ったら大変な作業になります。しかし、すでに特定の長さに作った型があって、そこにネジを置くだけで基準に適っているかどうかわかるならすぐに判断が出来ます。検査治具とはそのようなモノで、部品の設計と同時に作られるのです。

逆に検査治具が作れないような複雑な部品を設計したら大変なことになります。検査できないので出荷できなくなります。このようなわけで、検査治具を使うことで部品やパーツの検査のスピードがアップするのです。日本の品質は高いことで世界に知られていますが、その理由は手を抜かずに検品しているからとも言えます。

妥協したり、基準を緩くするなら品質の悪い商品が出回ってしまうのです。

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