検査治具の特徴について

検査治具は、機械の測定器では測定しづらい製品を簡単に検証可能になる検査・測定用の検査治具があります。ほかにも加工用治具と呼ばれるものもあり、これはバイスなどでセットするのが困難なものに対して容易にセッティングするためのものです。このように治具には、製品の加工や組み立ての際に部品や工具の作業位置を誘導するために用いるものであり、平たく言うと補助する工具と言えるでしょう。ちなみに辞典では、「金属を削るときに必要とされる装置」です。

検査治具には、寸法や形状などの精度を満たしているかを確認するものが含まれます。ノギスやマイクロメーターだと作業者によって個人差が生じるというデメリットがありますが、個人差を押さえ効率的に製品の検品における判断を行うことができるのです。一方でデメリットもあって、コスト面では比較的高価で部品や製品ごとに用意する必要があるというのも難点と言えます。このため、機器での測定がしづらいものに焦点を当てることでコストパフォーマンスも検証できるでしょう。

加えて多くがオリジナルで製造することも多く、発注から納品まで長いものだと1か月以上かかる場合もあります。機械による検査機器と違って測定値も残らないので、適宜記録する必要もあります。少量生産だと検査治具のほうが効果的ですが、品目が増えたり品目の構造が大きく変わっている場合は他の手段も検討しましょう。作業者の経験や技術に関係なく出来る点が、最大のメリットと言えます。

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