IT用語におけるROSAについて

ROSAは一般的にバラ属の植物や人名を意味しますが、ITの世界では光通信関連の用語として活用されている言葉です。光通信のROSAはレシーバー・オプティカル・サブアセンブリの略で、ここから取られている頭文字でもあります。更にROSAは、トランスミッター・オプティカル・サブアセンブリのTOSAとセットで用いられることが多いです。これらの言葉は光ファイバを構成する物を指し、既にほぼ完成という状態に組み立てられていることから、機器に差し込み簡単に使える意味でサブアセンブリと名づけられています。

具体的には光ファイバを保持する円筒のスリーブや、光軸などが調整されている光部品のLP・PDが該当します。ROSAは光ファイバから光をPDで受け止めるのが役割で、対するTOSAはLDから出た光をファイバに導く役割を担います。その為、TOSAは精度が重要になってきますが、ROSAはTOSAほど精度が求められない傾向です。理由は受光が広い面積で行えるからで、光を導くのとはわけが違い、光ファイバを構成する要素でも必要な精度には差があるわけです。

光コネクタ部分の技術を遡ると1970年代に到達するので、技術的には歴史が古く、長年の研究開発の積み重ねが現在に繋がっているといえます。現場で簡単に利用できるのは技術研究と開発のおかげで、品質の安定性や扱いやすさ、コスト面に関しても研究開発の背景にある地道な努力は無視できないです。

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