製造の業務などで、品質管理をするために検査が必要な現場で用いられる検査治具という道具があります。品質管理をするためにノギスやマイクロメーターが用いられますが、それらでは検査が難しい形の製品を検査するために治具が使われます。検査治具は、対象となる製品によって機械も変わってきます。治具を作る会社に注文をするときは、自社の製品に合わせたものを作ってもらわなければいけないので、専門業者とじっくり話し合ったり資料を渡すなどしてから、設計・製造にかかってもらうことになります。
そのため検査治具が必要になれば、余裕をもって早めに依頼をすることが大切です。専門業者が製造する検査治具の例を挙げれば、携帯電話の完成品で液晶と動作確認をする治具があります。シンプルで低コスト、そして携帯電話や液晶に傷がつかないことが条件で検査治具の製作を依頼されたので、その指示に従って大電流センサーで検査をする治具を製作しました。製品の検査は人の目で行われてきましたが、それだと時間がかかってしまったり見る人によって結果が異なったりしてきます。
治具を使うことによって、誰が検査をしても同じ結果が出たり時間がかからず検査ができたりすることがメリットとなるのです。治具には製品を削ったり加工をするうえで案内役をしてくれるものもあれば、完成品をチェックして基準値に達しているか測定をするものもあります。治具を使えば人の目による誤差を生じず生産ラインも止めずに済みます。